昔っぽい、今っぽいと感じさせるスーツはここが違う!


新入社員の慣れないスーツ姿と40~50代のスーツを比べてみると、違いがあります。年代に合わせてスタイルを変化させることは大事なことですが、そのとき「時代遅れ」と感じさせないためにも、その違いを知っておきましょう。

シルエットは上着もズボンも細身の傾向


 同じスーツ姿でも、「いつも決まっているな」と思う方もいれば、「全体のバランスが悪い」「ちょっと昔っぽい?」と感じる方もいます。その違いは、どんなところにあるのでしょうか?

 スーツにも時代の流れがあり、少しずつスタイルに変化が見られます。若い年代の方とご自身のスーツ姿の違いを知ることは、若々しく装うヒントにもなります。

 まず、大きな違いは全体のシルエット(洋服の型)。とくに上着は、ここ数年、細身の傾向になっています。上着の肩のかたちが合っていれば、細身のデザインでも決して動きにくいということはありません

大きいから動きやすいという考えを改め、上着のウエスト周りが大きく余らない、両サイドが手でひとつまみできるくらいを目安にします。同様にズボンも、お尻から太ももにかけて、全体的に細めのスタイルになっています。

若い世代にはズボンにタックの入っていないタイプが主流ですが、体型が気になり始めた世代の方は、タック入りのズボンのほうが安心です。今の時代に合ったタックの入れ方があるのでチェックしてみましょう。

目安を知ってご自身が違和感のない装いを

 上着の長さも年代によって違いが見られます。上着の着丈(襟の後ろ~背中の裾まで)の目安は、お尻がすっぽり隠れる程度でしたが、最近はやや短めにする傾向があります。

また、上着の両袖の長さの基本は、手首のくるぶしあたりまでで、手を下したときにシャツが1~1.5cm見える程度です。こうした目安に対し、一般的に年代の高い方は長すぎる方が多く、逆に若い世代の方は極端に短すぎるという方も目につきます。

 正面から見たとき、上着の襟の幅にも時代に応じた変化があり、幅が大きすぎると、どうしても古い、昔っぽい印象になります。目安は、締めているネクタイの幅と同じくらい、と考えると合わせやすいでしょう。

 女性の場合は、大まかに言うと、上着の肩パットが目立たない自然な肩のライン、ウエストラインに沿って程良くくびれが入っているもの。年代を問わず、スカート丈もひざが隠れる程度の長さを基本にして、極端に長いものはオフィス向きでありません。

スーツスタイルの変化を知っておくことは、若々しい着こなしができるポイントの一つ。若者の真似をする必要はありませんので、流れを知り、それを意識しながらご自身で違和感のない装いを心がけましょう。

Check Point

1.お手持ちのスーツを把握
クローゼットの中のお手持ちのスーツを確認。時系列に並べてみて、古いものから新しいものという流れをご自身で把握します。

2.古いものと新しいものの比較
一番古い1着と比較的新しい1着。そのシルエット、長さ、襟のかたちや幅などを比べて、違いを見てみましょう。

3.若い世代の着こなしをチェック
街ゆく人でも社内でもいいので、20代の方のスーツ姿を改めて見てみます。ご自身の着こなしとの違いを見つけてみましょう。

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