ビジネスシーンの「握手」の基本とマナー、知っていますか?


出会いのあいさつとして、握手はコミュニケーションの第一歩。直接、手と手が触れ合う握手だからこそ、その印象は後々まで相手に残ります。握手にも基本があり、マナーがあることを知り、その後のよりより関係作りに役立てたいですね。

右手同士をしっかり握り2、3回上下するのが基本


ビジネスシーンなどでは、初対面の方と握手が最初のコミュニケーションとなることが多くあります。握手は本来、信頼と歓迎の気持ちを伝えるもの。これにもマナーがあり、無言のメッセージが込められています。

握手の基本は、相手の目を見ながら右手同士をしっかり握り、2、3回上下に振る。そのとき、ポジションが上の人から下の人へ求める、年長者から年少者へ求める、男性と女性の場合は、女性から男性へ求める、という順番がマナーとなっています。

日本人は、まず“おじぎ”をすることが習慣化しています。ですが、握手をしながらの“おじぎ”は、相手に対していねいな印象ではなく、逆に卑屈な印象を与えがちです。無意識にしている人が多いので、ご自身での注意が必要です。

手と手が触れる「握手」は、言葉のないメッセージを発しています。一般的に対等な相手とする握手は、お互いが正面を向いてまっすぐ手を出し、両者の手のひらのが水平に向き合います。握る強さは相手に合わせ、相手以上に強く握り返すことは控えます。

メッセージは手のひらの向きと角度に現れる

握手は、相手との関係、自分の立場をわきまえた握手をすることが大切。握手に込められたメッセージは、手のひらの向きと角度に現れます。

手のひらを下に向けて差し出す握手は、相手より優位に立ちたいという願望が込められた、威圧的な握手。成功している企業役員の8割以上がこのタイプの握手をするという調査もあります。

その反対に、手のひらをなるべく上に向けて差し出し、下から持ち上げるようにする握手。上に手を乗せる相手は、自分に主導権があると感じるため、負い目がある場合や謝罪するときに有効です。

よく選挙活動で見られる両手を使ってする握手ですが、触れ合う面積が多いため、本来ならば親密なあいさつの簡略版。信頼感や誠実さを伝えるために行う場合もありますが、ビジネスでの初対面ではやや不自然な握手です。

手と手が触れ合う握手は、思った以上に後々まで印象を残します。強すぎず、弱すぎず、相手に合わせながらもしっかり握る。「また、会いたい」と思わせるためにも、このコミュニケーション手段を大切にしましょう。

Check Point

1.座っていても立ち上がって握手
座っている場合は、必ず立ってから握手をすること。相手に対する礼儀となります。

2.汗ばむ手のひらはまめにケア
握手が想定されるシーンの前には、湿り気はハンカチなどで拭いておく配慮をしましょう。

3.握手しながらの自分の動きをチェック
握手は相手を見て堂々とするもの。おじぎのように頭を下げながらやっていませんか?

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