言葉できちんと謝ること。 それが人づきあいの区切り


人間関係を築いていくなかでは、育った環境も価値観も違う者同士、ものごとがすんなり運んでいくことばかりではありません。自分に少しでも非がある場合、相手に謝れたかどうかは後々の関係まで影響していきます。今回は、人づきあいにおける「謝罪」について考えてみます。

半数以上の人が「謝りたい人がいる」


 仕事でもプライベートでも、「相手に謝らなければいけないことは、最初からしない」とはいっても、そう言葉通りにはいかないのが人間関係。多かれ少なかれ、自分が謝らなければいけない状況になったことは誰にでもあるでしょう。

 企業の危機管理での対外的な謝罪の場合は、対応の良し悪しがその後の業績を大きく左右します。

 仕事の場合は、自分の立場や責任の範囲がある程度決められているため、相手へ明確な謝罪ができます。対外的な謝罪は仕事として抵抗なくできるけれど、社内の人や部下に対して頭を下げる、謝るほうが、かえって抵抗があるという声もあります。

 ある新聞記事で、「謝罪」に関するモニター調査の結果がありました。仕事もプライベートも含め2000人以上から回答を得たものでしたが、その結果によると、家族や友人、職場の人を含めた人間関係の中で「謝りたい人がいる」と答えた人の割合が半数以上にのぼりました。

 謝りたい気持ちを長い間抱えている人が多く、その7割以上の人が10年以上前の出来事を謝りたいと答えていました。その時間の長さに、謝罪のもつ重みを感じます。

言葉できちんと謝ること

 謝罪については「あのときに謝っておけばよかった」と、どこか負い目のあるほうが覚えている傾向が強いようです。

 ずっと引っかかっていながら、そのまま時間だけ流れて何年も何十年も経ってしまったという人もいます。逆に、「謝ってほしい人がいる」という人も多くいます。

 やはり言葉できちんと謝らないことには、区切りがつかないということの表れなのでしょう。

 謝罪する相手や内容にもよりますが、電話やメールでお詫びするだけでなく直接会って話すことを大切にしたいものです。そのときの言葉、表情、態度がうまく相手に伝わることによって、それまでとは違った関係が生まれるかもしれません。

 「ずっと気になっていたけど、連絡できなくて」という言い訳はやめにして、自分から動くこと、これが重要ですね。

Check Point

1.自分の人間関係を見直す
仕事もプライベートも含め、自分の人間関係について見直してみましょう。心のなかで、ずっと気になっていたり、引っかかっていたりすることはありませんか。

2.会えない人へのコンタクト
時間がなくて、なかなか会えないという相手もいます。自分から動いて、久しぶりに会う機会を作るのもいいですね。

3.家族や社内の身近な人へ
近い関係の人ほど、ものごとをあいまいにして済ませてしまいます。言葉で謝ることが大きな一つの区切り、ということを覚えておきましょう。

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