ビジネスシーンを足元から格上げするシンプルなことは?


「オシャレは足元から」とはよく聞きますが、ビジネスシーンでも足元はその人の印象を左右する大事なポイントです。いくら服装がしっかり決まっていても靴がボロボロだったら・・・すべて台無し。そんな大役を担っているを今一度チェック。

ビジネスでのヒールの靴とスニーカー


以前、「#KuToo(クートゥー)」という運動がありました。
 
これは女性が仕事でヒールのあるパンプスを履くのを強要されることに対して異を唱える運動です。

 ご自身でハイヒールを好んで履く方も多いですが、ここで問題になっているのは、仕事で履く靴のヒールの高さまでルールで決められていること。

それによって足の傷みや変形、腰痛をはじめとした健康問題につながっていることを問題視しています。

ビジネスシーンでの靴というと、数年前、スポーツ庁主導でスニーカー通勤が推奨されました。コロナ禍で職場環境も変わり、ビジネスシーンでもスニーカーを履く機会が増えたかもしれません。ですが、スーツにスニーカーという組み合わせは、基本的にはNG。

通勤で歩くときはスニーカーで問題ありませんが、時間、場所、会う相手によって靴も使い分ける必要があります。

足元は印象に残りにくいのか?

 「#KuToo(クートゥー)」関連の記事で、視線の動きを可視化する装置を使い、人が相手のどこを見て印象を形成しているかを調べる実験結果がありました。

それによると、多くは上半身のみを見て印象を形成しているため、「どんな靴だったか」と聞いても、覚えていない人が多く、足元は印象に残りにくい、と結論づけていました。

 しかし、私の現場感覚としては、靴を覚えていないのは、きちんと見える最低限の配慮をしているときです。

「靴が汚い」
「靴がくたびれている」
「靴がキズだらけ」

など、配慮のない場合は強烈なマイナスの印象を残してしまいます。

 「靴がきたない営業の人とは、仕事をしない」と言い切る社長、初対面時に「まずその人の靴を見る」という何人もの管理職の方もいます。

靴にきちんとした印象を求めるのであれば、それはヒールの高さではなく、男女問わず大事なことは、「手入れがされた靴」を履いていることです。

 いつもきれいに手入れされた靴は、ヒールの高さより、実際の価格より、履いている人を格上げしてくれます。

間違いなくビジネスできちんとした良い印象のポイントはここにあると、いえるのではないでしょうか。

オンライン会議やテレワークが増えて、なかなか全身が見られることがない、という状況であっても、リアルで会う機会は少なからずあるものです。ビジネスに携わる人として、気を引き締めて、足元、靴のお手入れを怠らないようにしていたいものです。

Check Point

1.服装規定を確認
御社の服装規定はどんな内容になっていますか? 
いつ作成されたものかを確認して、今の時代にふさわしい内容かを再確認してみてください。

2.きちんとした装いとは?
ビジネスできちんとした装いだと感じさせるのは、何が重要なのでしょうか?
ご自身は何を見て判断しているか、今一度、考えてみましょう。

3.ヒールのあるなしによる違いとは?
改めて部下や同じボスの立場の方が履いている靴を注意して見てみましょう。
どのような足元が好ましいか、ご自身の率直な感じ方を知っておきます。

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