コロナ禍の自粛生活で、「食べすぎた」「太った」という声がよく聞こえてきました。運動不足のうえ、若いときと同じように食べていると、当然ながらお腹の脂肪は増えるだけ。いつまでも「若々しい」と言われる人は、ある気を付けているポイントがあるようです。
第一歩は姿勢を正すことから
今から5年以上になりますが、大手広告代理店が40代~60代の男女(全国3708名)に行った調査がありました。言われてうれしい褒め言葉の第1位は「若々しい」。その後には、「センスが良い」「自然体」と続いていました。
確かに、「若々しい」と言われる人には、何かしら共通点があるはずです。一体、どのようなことを意識すればよいのかーー?
「若々しい」かどうかという印象を左右するのが、姿勢の良し悪しです。年齢を重ねるごとに背中は丸まってきてしまうので、いつも意識して、胸を張って背筋をピンと伸ばしていることが大切です。
立っているときはもちろんですが、座っているときも猫背気味にならないように注意します。
イスに浅く座り、背もたれに寄りかからずに背筋を伸ばして座っていれば、自分自身も集中力が高まり、体の「基礎代謝」も高くなります。
この「基礎代謝」とは、心臓を動かす、呼吸をする、体温を保つなど、生きていくために必要なエネルギーのことをいいます。加齢と「基礎代謝」の量は大きく関係しています。
カロリーバランスのくずれが体形の変化に
「基礎代謝」は、男性は18歳前後、女性は15歳前後をピークとして、年齢とともに落ちていきます。
そのため、年齢を重ねても食べる量が変わらないと摂取カロリーと消費カロリーのバランスがくずれ、体形もくずれていくことになります。
実際に、男性は50歳以上になると、全身の脂肪の6割以上が腹部につきます。女性は30代以降になると脂肪が腹部に集まることから、時期に違いはありますが、加齢でお腹周りに脂肪がつくのは、男女共通の変化です。
お腹の脂肪を少なくするためにも、食事は腹八分目にすることが重要です。腹八分目を続けたほうが、満腹まで食べるよりも、見た目も若々しく長生きしているというデータもあります。
外見を装うだけでなく、毎日、小さなことを積み重ねて、いつまでも若々しい人でいたいものですね。
参考:株式会社タニタ ホームページ
Check Point
1.自分の体形変化を自覚
年をとるごとに、体形が変化していくのは当たり前です。年単位、月単位での自分の体形変化に敏感になりましょう。
2.背筋を伸ばして立つ、歩く、座る
姿勢の良し悪しで、若々しくも、その反対にも見えてしまいます。いつでも背筋を伸ばすことを意識するだけで、「姿勢のいい人」に近づけます。
3.とくに夕食は腹八分目でやめておく
食事は朝と昼食はしっかり食べて、夕食は軽めにします。「もう、ひと口食べたい」というところでお箸を置きましょう。