この人には、言える?言えない? あなたは「〇〇〇」をもっている人か?


一緒に仕事をしている人同士、同じ立場であっても、この人のここが気になる、というネガティブな声が聞こえてくることがあります。人の話し方や立ち居振る舞いなど、周りが気になっていても、本人の耳にはなかなか入らない……その理由は?

伝えやすさは人柄によって大きく違う


 一緒に仕事をしていて、その人の気になることがあっても、「直接は、言えない」ということがビジネスシーンでは多くあります。さらに立場が上になればなるほど、自分の耳に入る機会が少なくなるのも確かです。

「話し方に落ち着きがない」「いつもせかせかしている」など、周りの人が感じるネガティブな要素がその代表例です。実際に業務上は致命的とはいえないまでも、現場の声として出てきた例です。

 もちろん組織構造や立場によって言えない、言える、は当然あります。ですが、一緒に仕事をしている者同士の場合は、その当人の性格や人柄によって、言える、言えないが違ってくる、という声が多くありました。

この違いはというと、周りの人から、「聞く耳をもっている人」だと思われているかどうか

自分がどう思われているか、それを確かめる一つの方法として、一度、自分について周りに感想を聞いてみること。たとえば、「今日の挨拶の内容どうだった?」「滑舌が悪くなかったかな?」といったことを聞いてみます。

もし、良い答えやあたり障りのない答えしか返ってこないようであれば、それは要注意。「本当のことなんて言えない……」「敢えて言っても仕方ない……」といった本音が後ろにはあるかもしれません。ちょっと鋭い指摘を言ってもらえるくらいが、「聞く耳を持っているーー」と、相手から思われている証といえるかもしれません。

無意識の立ち居振る舞いが見られている

 それでは、「話し方に落ち着きがない」「せかせかしている」という声がある人は、具体的に何を変えていけばよいのでしょうか?

業務が忙しいから、落着きがなく、せかせかしてしまう、というのは理解ができます。問題は、それによって話しかけにくい雰囲気を作り出してしまい、コミュニケーションを取ろうとするときの壁になっていること、です。

まず、第一に、人から「落着きがない」「せかせかしている」と見られているという自覚をもつこと。自分で自覚がある場合も、まったくない場合も、客観的な見え方を知ることは、結果的に今後、大きくプラスにはたらきます。

いつでも余裕のある態度を感じさせるのが理想ですが、業務に追われる日常ではなかなか難しいことです。そうしたなかで、一日のなかでメリハリをつけ、体を休めることとコミュニケーションを目的とした休憩を取ることも必要です。そこで意識的に周りの人との会話をする時間をもつと、印象も大きく違ってくるはずです。

 毎日仕事をする関係のなかで、お互いの立ち居振る舞いは思っている以上に大きな影響力があります。これは一例ですが、今一度、自分は周りの人にどのように見えているのか、チェックする機会をもつことも必要ですね。

Check Point

1.自分が「聞く耳をもつ人」かどうか
人の意見やアドバイスに耳を傾けられているかどうか? 改めて考えてみましょう。同僚や部下から、鋭い指摘や否定的なことを言われたことがありますか?

2.周りにアドバイスを求めてみる
服装でも挨拶の内容でも、周りの人にアドバイスを求めてみたことはありますか? もらったアドバイスに対しての反応の良し悪しも大切です。

3.動画で自分を客観視する
簡単にできるのは、話しているときの動画を自分でチェックしてみること。朝礼や会議などを動画でチェックしてみると、クセや気になる部分が自己チェックできます。

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