世の中や会社がどんな状況であっても、突然の訃報が入ってくることがあります。部下をもつ立場であれば、基本中の基本は、ひと通り知っておきたいもの。まずは、葬儀に行くとなると、誰もが気にするという「弔事の服装」についてです。
(注:故人が会社・仕事関連の方で、宗教は日本で一般的な<仏式>とした内容としています)
*withコロナの時代、基本を知って、状況に合わせた判断ができるようにしましょう!
■弔問時の持ち物
・香典
・袱紗(ふくさ・不祝儀用)
⇒香典を包んで(入れて)持ち運ぶ一枚合わせの絹の布。
弔事用は<紺><グレー>の寒色系。<紫>は男女問わず弔事・慶事ともに使える。
・ハンカチ(白無地・黒のフォーマル)
・数珠
■装いのマナー
◆お通夜
お通夜の服装は、きちんとした地味めなものであれば喪服でも平服でも大丈夫です。可能であれば、男性はシャツは白、ネクタイは黒、ネクタイピンやカフスなど光るものははずします。女性はメイクは薄めにして、アクセサリーはつけず、ネイルも落とします。
◆告別式
<男性>
・スーツ⇒黒一色のブラックスーツが基本。濃紺や濃いグレーの無地のスーツでも可。
・シャツ⇒白の無地が基本。
・ネクタイ⇒黒無地
・靴⇒黒一色で光沢のないもの。金属の飾りのあるもの、エナメルの靴は避けます。
・靴下⇒黒。色柄ものは避ける。
・カフスボタン⇒使うのであればシルバー系にしてゴールドは避ける。
・バッグ・ベルト⇒爬虫類の革、エナメル、金属の飾りが目立つもの、ブランド品は避ける。
<女性>
・黒のシンプルなスーツ、ワンピース、アンサンブル。
・スカート⇒膝下丈で短すぎない長さのスカートに、黒のストッキング。
・靴⇒黒の布製パンプスが正式な靴。ピンヒール、フラットシューズ、ロングブーツは避ける。
・髪型⇒ロングの人はまとめるかアップにする。
・メイク⇒できるだけ薄化粧にする。口紅は赤や派手な色は避ける。ネイルは落とす。
・アクセサリー⇒パール、ブラックパール、黒オニキスなどの1連のネックレス。イヤリングはネックレスと揃える。
・バッグ⇒黒で布製のもの。小物類は、爬虫類の革、エナメル、金の飾り、派手なブランド品などは避ける。
■NGな装い
<男性>
・ストライプをはじめ、柄入りのスーツやシャツ、ネクタイ
<女性>
・ネックレスを2連にする(不幸が重なる意味につながるので、2連、3連は避ける)
・ファーつきのもの
・タイツ、生足
Check Point
1.お通夜に向かうときの配慮
故人が親しかった方の場合は、お別れの気持を大切にしますが、カジュアルすぎる、色が派手すぎるといった節度はわきまえた装いは基本です。
2.基本的にゴールドは避ける
弔事にアクセサリーははずすのが基本ですが、時計やカフスボタンなどをつけるときは、シルバー系にして、男女ともゴールドのアクセサリーは避けます。
3.部下の装いにも気遣いをすること
自分だけでなく、部下の装いにも配慮をすること。金の飾りのある靴やブランド品のバッグ、冬のロングブーツなどは、NGだと知らないこともあります。