毎日着替える洋服と違い、1つのものを長く使うバッグは、持ち主の個性やこだわりが出るアイテムでもあります。今回はビジネス用のバッグを素材別に分類して、統一感のあるスタイルになるポイントを見ていきます。
革部分が多いほどきちんと感もアップ
ビジネスシーンで使うバッグは、書類を持ち歩くための「ブリーフケース」が中心となります。A4判の書類が入れられる大きさであることがサイズ選びの基本です。
ひと言で「ブリーフケース」といっても、さまざまなタイプがあり、日常的に使うものは、素材によって大きく3タイプに分けることができます。全体が革でできている<レザータイプ>、革とナイロンの2つの素材が使われている<ナイロン×レザータイプ>、すべて軽いナイロン素材で作られている<ナイロンタイプ>の3つです。
きちんと感が一番出るのは、全体が革でできている<レザータイプ>。重要な商談や目上の方とお会いするときには、この<レザータイプ>がおすすめです。機能性で選ぶならば軽い<ナイロンタイプ>となりますが、どうしてもカジュアル度が高くなります。素材が与える印象の違いとしては、バッグ全体の革の割合が大きいほどフォーマル度が高く、少ないほどカジュアルになると覚えておきましょう。
とはいえ、持ち運ぶものは書類だけでなくパソコンということもあります。その場合は軽さや機能性を重要視したバッグ選びとなりますが、サイドポケットや持ち手など、革を使っている部分が多いものを選ぶことで、きちんとした印象に近づけることができます。
革製品の色を合わせて統一感を出す
ビジネス用のバッグには、肩からかけられるショルダーストラップがついているものも多くあります。これはどうしても必要なときだけ使用し、普段はできるだけ使わないようにしましょう。
ストラップを使い、スーツの肩にバッグの重さをかけることは、スーツの型くずれの大きな原因となります。見た目にも、スーツの襟まわりが着くずれしやすく、服装全体がだらしのない印象になってしまいます。
ビジネス用バッグの色は、黒と茶系が中心となります。本来、靴とベルトの色を同じにするのが基本であり、その色に合わせたバッグを持つのが理想です。
装いのコーディネイトのなかで、革製品全体の色を合わせることは、バランスの取れた統一感を生み出します。一歩進んだこだわりとして、ぜひ、実践してほしいポイントです。
Check Point
1.使っているビジネスバッグをチェック
使用頻度の高いものを中心に、手持ちのビジネス用バッグをチェックしてみます。汚れやキズがある場合はきちんとしたお手入れが必要です。
2.手持ちのバッグの素材を確認
持っているバッグの素材を今一度、確認。与える印象と機能性の両面から見て、自分に最適なバッグを考えましょう。
3.色合わせができているか
毎日のビジネススタイルで、靴とベルトの色合わせは基本。それに合わせてバッグの色も合わせるのが理想、という意識がありますか?