センスの良し悪しはネクタイ選びで決まる!


カジュアル化が進んだとはいえ、ビジネスシーンでの基本スタイルといえば、やはりスーツとネクタイ。第一印象を左右するのは、「視覚」から得る情報が約8割と言われます。人間的に尊敬できるボスであり、そして、見た目もいいボスを目指すために、まず、センスの良し悪しが出るネクタイをチェックしてみましょう。

高級感があるネクタイには〇〇がある


 「紺色のネクタイさえしていれば、どんなシーンでも安心」、なんて思っていませんか? 確かにビジネス用のネクタイの基本柄は、<水玉><小紋><ストライプ><無地><チェック>などで、青系は「誠実さ」、黄色系は「親しみやすさ」、赤系は「パワフルさ」を出す色といわれます。
 
とはいえ、「どんなときも、安心だから」と、紺色のネクタイばかりをしていると、パターン化しすぎてしまい、あまりにも個性がありません。逆に派手であれば個性的かというと、装いのなかで、ネクタイだけが変に目立つ微妙なスタイルになってしまいます。
 
本来であれば、それぞれの方の肌色、髪、瞳の色や雰囲気に合った顔映りのいいものを、第三者の目も通して選ぶのが一番です。ご自身で選ぶポイントとなると、重要なのはシルク特有の上品な光沢感があるネクタイを選ぶこと。その光沢感が高級感を感じさせることにつながり、ワンランク上の装いを創り出します。
 
ここでいう「ボスにふさわしい装い」とは、流行もの、ブランドものを採り入れることではもちろんありません。重要なのは、「きちんと感」と「清潔感」の2つが感じられる装いであり、ボスらしいその方の個性が加わるのが理想です。
 
年々、ビジネスでもカジュアル化の傾向はありますが、きちんとした場での男性基本スタイルというと、まだまだスーツ着用が求められます。長い歴史のなかで、基本的なスタイルに大きな変化のないスーツですが、その見せ場は、スーツの襟、シャツ、ネクタイで作るVゾーン。ここで存在感をみせるのが「ネクタイ」であり、人から見られているのもこの「ネクタイ」なのです。

基本をおさえてちょっとした遊び心を


 服装のセンスの良し悪しを言うときに、ます、体型に合っているものを着ているかが第一。シルエットや素材感の良し悪しはわかる人にはわかりますが、パッと見た目の判断基準としてわかりやすいのは、やはりネクタイです。

ネクタイの選び方は、基本をおさえて、それにちょっとした遊び心を入れると、ワンランク上の評価につながることもあります。
 
ある方のネクタイは、金色がかった小紋柄。その細かい柄をよく見ると、犬だったり、象だったりと、そのかわいらしさが女性の間では好評だったこともありました。

 また、ビジネスシーンでは、おしゃれ上級者向けに思われがちな<ピンク>ですが、意外にも季節感やソフトな印象を出したいときには活躍してくれる色です。最近は、ビジネスで違和感のない<薄いピンク>も店頭でよく見かけます。

実際は、40代、50代の方は敬遠しがちですが、いつもはオーソドックスなネクタイをしている方が、春を意識してピンク系のネクタイをしているだけでも新鮮な印象になります。ひと言で<ピンク>といってもいろいろありますが、桜色のような落ち着いた色みは、とても上品に見えて、顔色も良く見えます。
 
薄いピンクが上品に見えると言いましたが、その一方で、薄いぼやけた色、くすんだ色みのネクタイばかりしていると、落着きすぎて冴えない印象になってしまいます。全体的にくすんだ色のものは避けて、ストライプの1本のラインでも、小紋の小さな柄にでもいいので、メリハリがはっきりする色が入っているものを選ぶと、薄い色のなかにさりげない華やかさが演出できます。
 
締めているネクタイひとつで、話題はこんなにも広がります。朝、時間がないからと、パターン化しているネクタイ選びを、その日の朝、目覚めたときの気分で選ぶ、スケジュールによって選ぶなど、少し自分仕様にシフトしてみるのもよいですね。

Check Point

1.ネクタイの本数と傾向を把握
ご自分のネクタイが何本あるか、答えられますか? 数はあってもいつも同じもので回してしまう、という声も多いので、今一度、どんなネクタイが何本あるかを把握しましょう。

2.ニュース番組のアナウンサーを参考に
ファッション雑誌を見なくても、テレビの朝のニュースのアナウンサーの装いは、きちんと感と清潔感を両立させた好感度の高い装いといえますので、ぜひ、参考にしましょう。

3.第三者からの意見を聞く
毎日のネクタイ選びをご自身でやっているならば、ご家族をはじめとした第三者の声を聞くことはとても大切です。そうした声を受け入れて、レベルアップを図りましょう。

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