知っておきたいスーツスタイルの基本のキ!


ビジネスシーンで何気なく着ているスーツですが、その装いにも基本があります。その基本を知っているか、知らないかでは大きな違いが出てきます。知っておいて絶対にソンはない、「さすが!」と思わせる基本をおさえておきましょう。

バランス良くみせる長さの基本を知っておくこと


スーツ選びで重要なことのまず1つ目は、ジャストサイズで着ることです。「着ていてラク」「動きやすい」と思い込んで、大きめのサイズ選びをしていませんか?

スーツは“肩で着る”といわれます。スーツが肩幅にぴったり合い、袖が腕をきれいに包み込んで、余計なシワができない。もちろん、腕もスムーズに動かせるのが、“肩で着ている”状態です。「窮屈なのがきらい」という声をよく聞きますが、サイズの大小よりもその肩のかたちが合っているかが、着心地の良いスーツかどうかのキメ手となります。
 
こうしたスーツには、バランス良くみせるための基本があります。上着の長さである「着丈」は、おしりがちょうど隠れる長さが基本。最近はやや短めにして軽くみせる傾向があります。袖の長さ「袖丈」は、自然に腕を下ろして、親指の先から袖口までを測り10.5~11cm上の長さが基本。手首の出っぱった骨にかかるくらいが目安です。

長さを合わせたら、その袖口から見えるシャツの分量も重要になります。腕を下ろしているとき、シャツが袖口から1~1.5cm見えているのが基本。実際には、上着の袖のほうが長く、シャツが全く見えていない方も多くいます。シャツはクリーニングなどで段々縮んでいくので、最初は少し長めくらいでもよいかもしれません。

また、首もとの「襟」は、上着の後ろ襟からシャツが1.5cm程度見えるのが基本。シャツの後ろ襟が、上着に隠れてしまうと首が短く見え、スマートさが欠けてしまいます。

さらに結んだネクタイの長さにも基本があり、大剣(太いほう)の先がベルトのバックルにかかるくらいの長さがベストです。長さについては、結び方で調整できるものは合わせますが、インポートものなど長めのものもあり、結び方だけでは調整できないこともあります。そのときは、大剣の長さを合わせて、余った分はベルトの内側に入れて長さ調整をするのも一つの方法です。

留めていいボタンといけないボタン、留めるときとはずすとき

スーツの上着は、一番下のボタンはとめないのがルールとされています。それを「アン・ボタン(unbutton)ルール」といいます。2つボタンは上1つ、3つボタンは真ん中1つをとめるのが基本となります。ダブル、シングル、デザインによって例外もありますが、これらの基本に添えば心配ありません。

その一方で、上着の前ボタンの開け閉めが必要なときもあります。歩いているとき、立っているときにはボタンをとめるのが基本で、座ったときにはボタンをはずします。ボタンを留めたまま座ると、ボタンの周りに大きく横ジワが出るのを防ぐのが理由の一つです。着席したらボタンをはずす、立つときにははずしたボタンをさっとかける、これがさり気なくできることもポイントです。

上着に対してパンツの長さは、靴にワンクッション(靴の甲の上にパンツのすそがに重なるくらい)が基本となります。パンツのシルエットが細身であると、より短めになる傾向があります。

このパンツの長さと靴下の長さに配慮して、重要となるのはどんなときにも素足が見えないこと。座ったときにどれくらいパンツのすそが上がるかを考えて、それでも絶対に素足が見えない靴下の長さを選ぶことは必須です。とくに夏場など、電車で座っているビジネスマンの足元から素足が見えていることは少なくありませんので注意しましょう。

ここまで説明したことは、スーツスタイルの基本のキ!です。ですが、これをすべて知っている、実行している人はそう多くはありません。基本を知ることは、装いの自信へとつながっていきますので、自信に満ちたスーツスタイルのボスを目指しましょう。

Check Point

1.持っているスーツの確認
まずは持っているスーツの袖丈を確認。長めの方が多いので、長すぎないかを自分で確かめてみましょう。

2.袖丈のお直しを依頼
袖丈のお直しであれば、比較的、お手頃な価格でできます。まずは購入したお店でお直しをお願いしてみましょう。

3.周りの人をチェック
基本を知ると不思議と周りの人の装いが気になるものです。周りの人をチェックしながら、おしゃれだと感じる人の装いは参考にします。

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