パーソナルスペースを踏まえて距離感を味方につける


人との距離のとり方は、コミュニケーションでは重要なこと。部下と話をするとき、何も考えずに横に立ったり、座ったりするのではなく、明確な目的をもって立ち位置を決めるくらいのつもりが必要です。「パーソナルスペース」を中心に、相手との距離のとり方についてです。

たやすく入り込んでほしくない領域


 相手との親密度が増すことを「距離が縮まった」というように、人との距離は、単に数字的な遠近以上に、コミュニケーションとしての重要な役割もあります。

 人間は他者とコミュニケーションをするうえで、心地良い距離というものがあります。その距離は、心地良さを感じる一方で、それ以上はたやすく入り込んでほしくない領域。それが「パーソナルスペース」と呼ばれるものです。

 一般的に、自分を軸にしたそのまわりの1~1.2m以内が「パーソナルスペース」と呼ばれる個人空間。それよりも内側の60~70cm以内となると、家族や恋人しか入れない「親密空間」になります。こうしたある程度の目安はありますが、「パーソナルスペース」は、国民性や個人の育った環境によって、比較的広い人もいれば、狭い人もいて、みんなが同じというわけではありません。握手ができる距離が目安になりますが、自分自身で、人が近づいてきたとき、どれくらい近づくと圧迫感や不快感を感じるか、確かめてみるとよいですね。

目的に応じて、距離を縮める、伸ばす

この「パーソナルスペース」を意識することは、良いコミュニケーションをとる第一歩。その距離を縮めたり、伸ばしたりすることで、さらに一歩進んだ、目的に応じたコミュニケーション手段になります。

「絶対にやってほしい!」「いつも以上に期待をしている」という、相手に伝えたい強い思いがある場合、話の核心やキーワードを言う一瞬だけ、あえて、相手のパーソナルスペース内に踏み込んでみます。すると、相手もいつもとは違った雰囲気や強いメッセージ性に反応することが期待できます。
 
逆に、馴れ合いの関係を引き締める、仕事上での緊張感を保ちたいときには、あえて相手との距離を伸ばします。これもパーソナルスペースに踏み込むのと同じように、いつもとは違っていることを意識させるには有効です。

 距離の取り方その重要性を踏まえて、うまく使うことがボスとして必要なこと。それができるか、できないかで結果は大きく違ってきそうですね。

Check Point

1.話すときに距離感を意識する
相手に近づきすぎず、離れすぎない。握手をするとき、お互い手を伸ばしたくらいの距離を目安になる距離です。

2.自分のパーソナルスペースを確認
相手が近づいてきて、違和感がある、圧迫感を感じる距離はどの程度か、自分自身で確認してみましょう。

3.一歩踏み込んだときの反応を知る
不意にパーソナルスペースに入りこむと、表情が変わるなどの人それぞれの反応があります。その変化を知っておきましょう。

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