印象に残る話は伝え方と万全の準備にあり


人の上に立つ立場になると、大勢の前で話す機会も多くなります。一つの区切りとして、一人ひとりに伝えたい、という熱い思いが込められた内容であっても、話す人の言い方、伝え方次第で大きく印象が違ってきます。

縦軸と横軸を意識して真っ直ぐな姿勢


 ひと言で「人前で話す」と言っても、自分の立場や話す相手、状況設定によって大きく違いがあります。相手も全員の顔が見える数十人のときもあれば、大きな会場に集まった数百人といった人数の違いはありますが、大切なのは相手に伝えること。そのために話し手としての基本ポイントを知っておくことはとても重要です。
 
基本の立ち姿勢は、“真っ直ぐ”であることを常に意識します。縦軸となるのは、「気を付け!」をしたときの頭の先からかかとまで、体の中心となる正中線。横軸となるのは、両肩の位置となります。

ですので、体に対して首だけがどちらかに傾いていたり、片足に体重をかけた傾いた姿勢は望ましくありません。肩も正面から見て、どちらかが下がっていては“真っ直ぐ”にはなりません。両手の位置は、男性の場合は横に自然に下ろしておくのが基本です。
 
話しに合わせて、手を使って動かしながら話すことも大切ですが、そのときに気を付けるは動かす位置。立って話している場合、腰あたりの低い位置での動きよりも、肩くらいの高さで動かすことを意識します。その高さならば、大げさすぎない動きでありながら、言葉に合わせた躍動感を感じさせます。

「えー」「あー」と言いながらやっている動きは?

「えー」「あー」というつなぎ言葉は、どうしても聞き手の耳に入るもの。こうした言葉は、使わずに話すことがベストですが、言わないためにはどうすればいいかというと、それは「準備を万全にする」のひと言に尽きます。

私はさまざまな職種の対象者のスピーチ動画をチェックをする機会があります。そのときに感じることですが、普段、どんなに話し上手な方であっても、次に言うべき言葉を考えているとき、口から出るのがこのつなぎ言葉です。「えー」「あー」と言いながら、考えているわけですが、同時に上を向いたり、視線が定まらなかったり、まばたきが多くなったりという動きが加わる方も多くいます。

「次に何を言おうか」と、話しながら考えているとき、自分はどういう動きをしているか? どんなクセがあるのか? これをご自身で自覚することは、話し手としてとても重要。自分にとっての“つなぎ”であっても、聞いている人にとっては、話の一部であり大きく印象を左右するものなのです。

 「すべては準備で9割が決まる」といわれます。スピーチの場合は、一言一句完璧に覚える、とはいかなくても、自信をもって挑めるだけの準備は必要である、ということです。

後日、「あのときの話は今でも覚えています」「あの話は印象的でした」という言葉は、話し手としてこの上ない喜びです。そのためにできることを万全にして挑みたいですね。

Check Point

1.話す機会があるときは必ず下準備
聞いている人の多い少ないに関わらず、人前で話す機会があれば、下準備は必ず必要。その時間のかけ方は違いますが、意識の有無で大きな違いが出ます。

2.人前で話すときのクセを知る
話している動画を確認するのが一番ですが、自分のクセや傾向を知っておきましょう。周りの人の意見や感想にも耳を傾けることも必要です。

3.日頃から気付きをメモしておく
日常の気付きを日頃からメモしておくことも大切。スピーチのネタとしてももちろんですが、人との会話の広がりも期待できます。

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