自分のデスクで、会議の席で、 座っているときも“見られている意識”を!


人前で立ち姿を意識することは多いですが、イスに座っているときの姿勢を気にしている人は少ないようです。自分の席ではリラックスする時間も大切ですが、どんな座り方がきちんと見えるか、逆にだらしなく見えるかを知っておくことは必要です。

仕事へのスイッチ・オンは姿勢を正すことから


 自分のデスクで作業をしているとき、会議をしているとき、座っているときの自分の姿を意識したことはありますか。

 自分の席が自分にとってリラックスできる場所であっても、オフィス内では「誰かから見られている」という意識をもつことが必要です。

 イスに座っているときの上半身の姿勢は、立っているときとほぼ一緒と考えてください。背筋を伸ばしてアゴを引き、両方の肩はバランス良く左右水平を意識します。

座っているときの姿勢について、意識している人は多くありません。「背筋を伸ばして座る」だけで、自分の意識も周りからの目も大きく違ってきます。

「これから仕事を始める」というときこそ、イスに座ったら背筋をピンと伸ばすことが大事です。これが仕事へのスイッチを入れることにもなります。

会議が長時間に及んでくると、参加者は集中力が途切れて段々と姿勢がくずれてきます。

会議を進行する立場になった場合は、参加者の変化に配慮しつつ、状況に応じて仕切り直すなど柔軟な対応をすることも必要でしょう。

上半身全体を相手に向けて、話しを聞く態勢に

誰かがが席まで来て、相談や報告をすることもあるでしょう。相手が正面に立った場合は、視線を合わせて話を聞くのが基本です。気を付けたいのは、横や後ろから話しかけられたときです。

相手へ首だけを向けるのではなく、一旦、上半身全体を相手へ向けます。書類をデスクに置いて、パソコンを打っていた手を休めて、相手と向き合います。

「話を聞いてくれる人」という信頼は、こんな小さな気づかいから始まることを忘れてはいけません。

ワシントン大学のロッカード博士らの研究グループが、20歳~55歳の人を、公園のベンチ、オフィス、地下鉄の座席といった日常場面で観察し、「いつ人々が帰ろうとするのか」ということを調べました。

その結果、どちらか一方の足に体重が寄ったら、「そろそろ立とう」のサインであることが分かりました。「そろそろ帰りたい」と思うと、無意識のうちに足の動きに表れる、ということです。

これは相手の心情を察するための一つの手がかりになります。重心が動き出したら、それは「帰りたい」のサイン。来客時の対応に役立ちそうですね。

Check Point

1.イスに座って姿勢を整える
仕事を始めるときに、まずイスに座って姿勢を整えてみましょう。座り方と姿勢を良くすることで、仕事へのモチベーションアップにつながります。

2.他の人の座り方をチェック
会議の席や日常的な業務をするなかで、他の人の座っている姿勢をチェックしてみましょう。きちんと見える人の座り方を参考にして、自分の普段の姿勢を見直すことができます。

3.自分が座ったままのときは要注意
自分が座ったままで相手が立って話をするときは、注意が必要です。どんなに忙しいときでも、書類やパソコンを見たまま話してはいけません。

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