自分のクセは、自分ではなかなか気付かないもの。無意識にやっていることが相手にはネガティブな印象を残したり、ときには不快に感じさせたりすることもあります。知らず知らずにやっているクセ、よく口から出ている口グセ、大丈夫ですか?
無意識のクセが良くない印象に
貧乏ゆすりや、ツメをかむというようなクセがある場合、周りの人から注意を受けることもあるでしょう。
わかりやすい動きがある分、自分で自覚していることも多いはずです。
しかし、自分では気付いていないクセがあり、それが良くない印象につながっているケースも少なくありません。
知らずに出ているクセが、良くない印象を与えているという一例をあげます。
とても話しやすく周囲とのコミュニケーションもうまくいっている人がいましたが、周りから、どうしても気になると思われているクセがありました。
そのクセとは、人と会話をしているときのアゴの動きです。
話しをしているうちに次第にアゴが上がり、最後には完全に上を向いた状態になってしまうのだそうです。
本人は無意識のようですが、話している相手としては「上から目線だと感じる」「尊大な態度に思える」ということで、とにかく良くない印象を与えていました。
実は、このアゴの位置が上がるクセは、男性に比較的多く見られる傾向があります。周りの人や、自分で無意識にやっているなど、思い当たるケースはないでしょうか。
その他、片方の口元だけ上げて笑う、話している時に腕組みをする、目を閉じて話しを聞く、ということが気になるという声があります。
コミュニケーションを考えるうえでも、改めて自分のクセややりがちなことを知っておくことが必要です。
その口グセ、ビジネスシーンではNG
ビジネスシーンでは多くの人が、周りの人とのコミュニケーションを大事しています。
しかし、無意識にやっている動きによって、相手から偉そうに見えたり、軽く見られていると誤解を受けたりすることもあります。
本人にそのつもりはなくても、悪い印象を与えるクセや動きについては、細心の注意が必要です。
言葉のクセである口グセですが、ビジネスシーンでは当然ながら、適している言葉、適していない言葉があります。
ある営業の人と話をしていたとき、商品説明の中で「変な話しですが」から始まる会話が何度も続き、とても違和感を覚えたことがあります。
また、打ち合わせ中に、「ぶっちゃけ~」「マジですか!」という言葉を抵抗なく使う人がいることに驚いたこともあります。
お客様や相手との距離を縮めようという意識も感じますが、普段の口グセがビジネスシーンで出てしまっているというネガティブな印象を与えることは否めません。
距離を縮めたい場合は、別の言葉や口調を選ぶようにしましょう。
自分の口グセはもちろん、もし周りの人に気になる口グセがあるときには、ビジネスシーンで違和感があるのであれば、気付かせてあげることも必要ですね。
Check Point
1.自分のクセは何か?
「自分のクセは何か」ということを、改めて確認してみましょう。家族や身近な人に聞いてみると、自分では気付かなかったことを教えてくれるかもしれません。
2.周りの人のクセや傾向を観察
ビジネスシーンで、周りの人にどんなクセや傾向があるかを観察してみてください。気にならないもの、良い印象をもたないものなど、自分のなかで良し悪しを判断してみます。
3.ビジネスシーンでのOKとNG
クセや口グセを含め、ビジネスに適した言葉づかいや振る舞いができているか? 周りの人を含めて一度チェックしてみましょう。