「印象マネジメント」は自分だけで終わらせない!


人間関係を築くとき、初対面の印象の良し悪しがその後の関係に影響を与えたという経験はありませんか?ビジネスシーンでの印象は、個人だけでなく企業のイメージにつながります。印象もマネジメントが必要な時代、ボスの役割を考えてみましょう。

視覚的要素が占める大きな割合


 印象は、見た目や外見、立ち居振る舞い、コミュニケーションのとり方など、複合的な要素によって決定されるものです。

その中でも、視覚的要素は印象の良し悪しを決める上で大きな割合を占めるため、服装や身だしなみなどの外見を気づかうことはとても重要です。

 ビジネスシーンにおいて、ボスにはさまざまなマネジメント力が求められます。ひと言で「マネジメント」といっても色々な解釈がありますが、ここでは簡単に「管理する」こととします。

時間を管理するタイムマネジメント、人材を活かす組織マネジメントなどは、日常的にもよく耳にします。

ビジネスシーンでの印象をしっかりと管理する「印象マネジメント」も、ボスに必要とされるマネジメント力の一つであることを覚えておきましょう。

ボスが見本を示し、部下に広げる

 ボスには、2つの印象マネジメントが求められます。

1つ目は、自分についての印象マネジメントです。

自社の業種、商品にふさわしい印象を、お客様をはじめとした相手に与えられているかどうか。例えば、食品関連ならば健康的、金融関連ならば信頼といったような、自社が一番重要視することを体現できているかどうかが求められます。

極端な例をいえば、健康を打ち出す場合、タバコのにおいがしてはNGということになります。

 ボスに必要とされる印象マネジメントの2つ目は、自分の印象マネジメントができている上で、部下の印象を管理することです。

ここでの「管理」とは、他での意味とは少し違って、「ふさわしくない場合、的確な注意ができるか」と考えてください。自分が注意できる知識と客観性をもち、言いにくいことを言える関係性が築けていることが必要になります。

 部下から上司への視線は、あるときには大変シビアです。

「この人から言われるのならば仕方がない」と感じさせるように、普段から自分の印象マネジメントを意識するようにしないといけませんね。

Check Point

1.自社で重要視することは何か?
業種や商品によって違いがありますが、自社が社員に求めるのはどのような印象か?改めて共通の認識をもつことが必要です。

2.自分の完成度のチェック
印象マネジメントは、ボスができている上で、部下に広げるもの。自分の完成度について、家族や身近な人から率直な意見をもらってチェックしてみてください。

3.注意できるか、できないかの違い
部下に、印象マネジメントについての注意がためらいなくできるますかか?できる相手、できない相手との関係性の違いは何か?この機会に、改めて考えてみましょう。

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