言葉の力、とくにボスの言葉には自分が思う以上に影響力があり、部下にとっては励ましになったり、何かのきっかけを作るの役割を果たすこともあります。
大きな切り替わりの時期などの挨拶、スピーチでは、そこで話しただけで終わらせず、一人ひとりが行動につながることを意識した言葉で伝えたいものです。
変化のきっかけとなる言葉を届けられているか
ボスと呼ばれる立場であると、節目の時期には普段より人前で話をする機会が多々あります。
コロナ禍にあっては、直接ではなくても、ビデオメッセージであったり、文章であったり、その形式が変わっても、多くの人に発信する機会もあります。。
ボスが仕事へかける意気込み、そのビジネスへの思い入れを語ることは、もちろん悪いことではありません。
ですが、熱い思いを伝える、それで終わっていませんか?
自分の話を聞いて、聞いた部下達がどう変化してほしいか、どんな行動を起こしてほしいかまで考えて話していますか?
部下にモチベーションを上げてほしいのは、ボスであれば当然のことです。
そのために、ご自身の発信した言葉、メッセージが、部下に変化のきっかけとして届いているか、そこまで見据えているかを考えてみましょう。
切り替わりの時期にモチベーションアップを
話しを聞いた人に、何か一つでも行動の変化があることは、大きな影響力があるということです。
大変なことですが、モチベーションの源であるボスの言葉であれば、実現可能なことでもあります。
例えば、「効率良く」を実行するために、在宅勤務の日は通勤時間に使っていた時間を用いて、軽く運動やリフレッシュをしてから、早めに作業に取り掛かる。
電話やメールの対応が多すぎるのであれば、2時間は外部と連絡をしないなど、実際に実行できることはいくつも出てくるのではないでしょうか。
ここで気を付けないといけないのは、「ボスが言ったから」やるのではなく、あくまでもきっかけ作りとなる話しをすることです。
「15分早く来なさい」ではなく、「自分もやってみよう!」「それはいいかも!」と思わせることで、自らの行動につなげることが重要なのです。
とにかく、「話して終わり」では、もったいない。
その後に、どんな行動につなげてほしいのか、その思いを託した言葉を届けられるよう、ボス自身の意識改革も必要です。
モチベーションアップに最適な大きな節目の時期、その機会を有効に使いたいですね。
Check Point
1.自分の挨拶を見直す
これまでのご自身のスピーチや言葉を見直してみましょう。自分でチェックしてみると、話し方や言い回しのクセなど、自分の傾向が見えてきませんか?
2.言って終わり、になっていないか?
自分の思いを熱い言葉で伝えるのは、もちろん悪いことではありません。それが「言いっぱなし」という印象になっていないか、ご自身で確認してみてください。
3.次の行動につながるきっかけに
どんな言葉や言い方が、行動につながるのか?その視点で著名な経営者や政治家の有名なスピーチなどを改めてチェックしてみましょう。