「やっぱり違うんですよ。できる経営者はーーー。」と話してくれたのは、元CAのYさん。私の同業者には、元エアラインのCAという方も多く、その現役時代の話は、とても興味深いものです。その話は「できる経営者」の話でしたが、ボスにも当てはまること。今回はカリスマ性のある「できるボス」に必要なポイントは何か、考えてみましょう。
何事も「自分のことは自分でやること」
この日、話題になったのが、機内で見られる「できる経営者」の特徴について、でした。
現役CA時代には、国内外のVIPも担当していたというYさんは、とにかく、できる経営者はこれが徹底している、と言い切ります。
それは、「自分のことは自分でやること」。
シンプルなことですが、とにかく自己責任という意識が徹底しているのだそうです。
機内でも自分のことを自分でやるという意識が強く、実際にパパっとやってしまうそう。
荷物についても、必要なものについても、自分で判断して自分で完結できてしまうので、無駄にCAを呼ぶこともない。
できる経営者ほど、手のかからないお客様であることが多いといいます。
それに加えて、嫌味のない謙虚さがありながら、要所で自信に満ちていることが表れるのが、本当のVIPです。
偉くなると、何でも他の人がやってくれるというイメージがありますが、実際はその正反対ということが、驚きでもあり、納得でもあります。
ボスとしてのカリスマ性を強化する方法はあるのか?
以前、国際イメージコンサルタント協会のカンファレンスで、テーマは『パーソナルな発信力を極める』に参加しました。
できる経営者の話とも重なっていましたが、興味深かったのが、「自分のカリスマを強化する方法」。
カリスマ性って強化できるものなのか?と思われるかも知れませんが、結論からいうと、カリスマ性とは、持ってうまれたものだけではなく、後天的に身につけられるものである、と学術研究でもされています。
それを踏まえて、「自分のカリスマを強化する方法」として挙げられたのが、
「誰といるか、どこに所属しているかを重要視する」
「自分のスタンダードを更新し続けること」
「仕事をつきつめ、楽しめること」
「他者を理解する寛容性」
「自分のことは自分でやる自己責任」
となっていました。
結局は、この最後の「自己責任」が、できるボスとして、そしてカリスマ性をもたせるにしても重要なことの一つといえるのかもしれません。
Check Point
1.「自分のことを自分でやる」が徹底できているか?
ご自身では、どの程度「自分のことを自分でやる」ができていると思っていますか? 自分が思っているレベルと第三者が見たレベルを比べることも必要です。
2.人に頼むことと自分のやることの判断
当然ですが、ものごとの全てを自分自身がやることは無理があります。部内のチームワークを促すことも大切です。自分でやること、人に頼むことの明確な線引きを作ることが必要です。
3.自分自身のカリスマ性について考えてみる
部下を持つボスという立場で、自分自身にカリスマ性があるかどうか、考えてみたことがありますか? 自分の思うカリスマ性をはっきりさせるのも良いかもしれません。