きちんとした装いとしてスーツを着るとき、シャツとネクタイの組み合わせでみせる「Vゾーン」で印象は変化します。ビジネスシーンでの装いの流れを見ながら、Vゾーンの基本を見ていきましょう。
組み合わせの基本を知り相手に合わせる
ビジネスシーンでスーツを着るとき、胸元のVゾーンが装いの顔となります。シャツとネクタイの組み合わせで変化がつけられ、それによって大きく印象を変えることができます。場所や相手に合わせて、Vゾーンに変化を与えることも必要です。
スーツの色は、ブルー系とグレー系を基本として考えます。スーツの襟の太さとネクタイの太さは、同じくらいの幅のものを選ぶようにすると、胸元のバランスがとれます。
シャツとネクタイは、素材、色、柄ともに豊富な種類のものがあります。その組み合わせの基本を知っておけば、自分でアレンジをすることも可能。まずは、組み合わせによってどのような印象になるかをチェックしてみます。
誠実さ、貫禄、親近感を感じさせる組み合わせとは?
ビジネスパーソンとして大切なのは、会って感じられる信頼感。「誠実さ」を感じさせるためには、Vゾーンをブルー系で統一します。ブルー系は好感度も高く、清潔感を感じさせ、比較的、誰もが似合う色です。個性は際立ちませんが、安心できる装いです。
ボスとしては、ある程度の「貫禄」は感じさせたいものです。スーツは三つ揃いのベストの着用もがおすすめ。ネクタイは、素材、幅、厚みともに重厚感を感じさせるもので、落ち着いた色みの小紋柄やペイズリーなどの柄物が良いですね。
部下とのミーティングやクライアントとより親しくなりたい、という思いがあるとき、「親近感」を感じさせる演出をします。
スーツの下に三つ揃いのベストでは、少し硬い印象なので、抵抗感がなければニットやカーディガンを着るのも一案。着方によっては、“老けて”見えるので、色はスーツに合わせるとよさそうです。
ネクタイは、シャープな印象の柄は避け、よく見ると動物やキャラクターなどといった遊び心のある柄物を取り入れるのもおすすめです。
その他、若々しさをアピールしたいときには、白いシャツにパステルカラーのネクタイを組み合わせるのも効果的です。こうした基本を踏まえ、ご自身の好みや手持ちのものでアレンジを加えながら、自分に似合う、評判の良いものを選んでいきたいですね。
Check Point
1.新しいネクタイで気分を一新
新しいネクタイを数本、購入するだけで気分も変わります。どんな場所、相手のときにつけるネクタイかをイメージしたセレクトを。
2.手持ちのネクタイを整理
ネクタイは何本も持っていても、よく使うもの、使わないものとはっきり分かれるもの。まったく使わないもの、使って傷んでいるものは整理します。
3.自分が好感度の高いVゾーンを知る
人と会ったとき、「いいな」と思うVゾーンは、どんな組み合わせか?シャツとネクタイの組み合わせをしているかチェックして、自分でもやってみます。