人は経験したことがないことに対して、大きな不安を覚えるといいます。
昨年の新型コロナから引き続き、世界中も私たちも、経験したことのない時代に生きています。
ボスという責任ある立場で、漠然とした大きな不安や、日常の小さな不安、様々にあるかも知れませんが、その様な中では、自分自身の「平常心」をどのように保てるか?
一人で完結できるその術をもつことはとても重要であり、この時代を生き抜いていく大切な術となるはずです。
普段と変わらない穏やかな心、安定した心理状態
昨年からの新型コロナの出現により、今年も先行きが不透明な状況が続いています。
ワクチンにより終息するのか、集団免疫を獲得して終息するのか、健康面でもビジネス面でも、まだまだ不安材料は通常以上に存在しているように見えます。
こんなとき、思い浮かぶ言葉が「平常心」です。
普段と変わらない穏やかな心で、揺れ動くことのない安定した心理状態のことです。
昨今の状況で、目の前の厳しい現実を突きつけられている人も多く、当然ながら、こんな状況で「平常心」でいることは大変むずかしいことです。
その一方で、この「平常心」を保つための方法を何か一つでも持っている人は、とても強いことを改めて実感しています。
ある経営者の方は、趣味と自己鍛錬を兼ねて、「居合道」をされています。
これは日本刀を使用して行う武道の一つで、心身鍛錬の道として剣道と表裏一体の関係にあります。
この「居合道」による集中力の高まりは想像以上だといいます。
自分一人でできる「平常心」を維持する方法は、この時代には特に、何よりも強い武器になります。
自分都合で完結できる「何か」をもつ大事さ
人はいつでも頭でネガティブなことをあれこれ考えやすいという性質もあるので、意識して体を動かすことは、疲れた心身を解放することに大いに役立ちます。
ストレス発散の場がなくなり、自分をニュートラルに戻せる場をなくしてしまってはいませんか?
「場所を選ばず、一人で『平常心』を保つ、あるいは『平常心』を取り戻す、ためにできることは何かーー?」と考えてみます。
筋トレ、瞑想やYoga、茶道や華道、音楽など、人それぞれ求めるものは違います。
ですが、人や場所や時間に左右されず、自分都合で完結できることをもつことがいかに大事か・・・それを実感できる時でもあります。
もっとも一人でできることというと、「読書」もその代表例です。
個人的には、ビジネス書が多いですが、この機会にSFや歴史、恋愛小説など、普段はあまり読まないジャンルを読んでみようかと思います。
こんな時期だからこそ、という発想の転換も必要ですね。
Check Point
1.自分がニュートラルでいられることは?
誰もがネガティブな感情に流されがちな時です。
その落ち込みがちな気分をニュートラルに戻してくれることは何でしょうか?
2.自分都合でできる気分転換法
自分の好きな時間に好きな場所で自由にできることはありますか?
他人を気にすることなく一人できることがあれば、より平常心が保てます。
3.何か一つでも新しいことをやってみる
普段より時間に余裕があるならば、何か一つでも新しいことを始めてみましょう。
新しいことを始めることで脳が活性化するとも聞きます。
小さなことでもいいので「初めて」「やったことがない」ことにチャレンジしてみましょう。