夏の暑さが厳しい日でも、当然ながら営業に出ることもあれば、客先に重要な商談に向かうこともありますよね。今回は夏のビジネスシーンを少しでも快適にするための基本と、ちょっとした気づかいについて考えてみましょう。
相手も自分も快適に過ごすためにできること
猛暑の日にお客様と会う場合、「訪問する側」と「訪問を受ける側」では、暑さの感じ方に大きな違いがあります。
エアコンが28℃設定の場合、ずっと室内にいた人と炎天下を歩いて来た人とでは、「暑いですね~」と言い合う言葉は同じでも、その体感温度は大きく違うのです。
「自分が涼しければよい」という発想は捨て、同じ席についた時に、お互いに少しでも快適に過ごせるような気づかいが必要です。
営業職など外出が多い人は、涼感が得られる高機能素材の下着やシャツを活用し、汗やにおい対策をしましょう。汗をかいたときに吸水性の良いハンカチでふき取ることも、いやなにおいを防ぐためのひと手間です。
暑い日に汗をかくことは当然ですが、お客様を訪問した時に汗だくでは、清潔な印象は与えません。
汗かきか否かという体質的なことはさておき、少しでも涼しげに見えるようにする方法はないのでしょうか?
涼める時間があるかどうかで大きな差が
涼しげに見えるようにする方法のうち、簡単にできる方法として、涼感スプレーを顔や身体にかけることや、汗拭きシートで汗を拭き取ることがあげられます。
涼感を得られる衣類やアイテムを取り入れることも大切ですが、重要なのは、訪問前にひと息つきながら涼める時間を5分でもいいから取ることです。
そのために、暑い日ほど、早めに到着できるスケジューリングが必要になります。この5分のあるなしで、気分的な余裕はもちろん、見た目も大きく差が出ます。
到着してから、まずは汗を拭き、扇子で風を送って全身を涼めます。冷えた室内でなくとも、風を送って涼める時間が数分あれば十分です。もし、余裕があれば、汗拭きシートで顔と身体の汗を拭き取れば、訪問前の準備としては十分です。
迎える側としては、暑い中、訪問してくれた労をねぎらう一言が大切です。冷たい飲み物や冷たいおしぼりなどを出すのはもちろん、クーラーや扇風機の風が当たる席をすすめるなどの気配りなども喜ばれるでしょう。
暑い中での訪問時は、訪問先に不快感を与えない配慮と、それを迎えるときの気配りで、お互いに気持ち良く夏のビジネスシーンを乗り切っていきましょう。
Check Point
1.進化したアイテムは積極的に
衣類の涼感機能は年々進化しています。毎年、優れたアイテムが発売されているので、積極的に取り入れましょう。
2.万全な汗・におい対策を
汗をかいたままでいると、それが原因となり不快なにおいに変化します。ハンカチやシートで汗をかいたらマメに拭くという習慣が大切です。
3.五感的な涼しさも大切に
お客様を迎える場所に涼しげなインテリアを置く、夏用のガラス食器でお茶を出すなど、五感に訴える涼しさも大切にしましょう。