ビジネス用の靴の基本とシーンに合った色と形


おしゃれな人が洋服以上に気づかうのが靴。どんなにスーツが決まっていても、靴が合っていなければ、その装いは完成しません。靴にもビジネスシーンの基本があるので、それを踏まえた靴選びをしましょう。

サイズ選びは足囲(ワイズ)も合った1足を

 装いのなかで、お金をかけるべきは「靴」。高級店や一流ホテルでは、どのような靴を履いているかと同時に、その手入れの良し悪しを見て、相手を瞬時に判断するといいます。
 
靴選びで最も重要なのがサイズ選び。一般的に表示されている「26.5cm」といった、つま先からかかとまでの「足長」だけでなく、E・2E・3Eと表示されている親指のつけ根から小指のつけ根をぐるっと1周した長さ「足囲(ワイズ)」も合っていることが大切です。

サイズの合わない靴は、頭痛や腰痛、疲労の原因となるので、実際に売り場でも歩いてみて、履き心地の良い1足をじっくり慎重に選びましょう。

 革靴でもビジネス用の基本は、ひも付きの靴。その形は、つま先にまったく模様のないシンプルな「プレーントゥ」、つま先部分に1本切り替え線が入った「ストレートチップ」、つま先にW型の切り替えと飾り穴のある「ウィングチップ」があります。

これに加えて、ベルトを横で留める「モンクストラップ」がビジネス用としてふさわしい靴です。ひも付きでも飾り穴があるものは、その数が多くなるほどカジュアルになると考えます。

スーツにローファーはNG

 ローファーをスーツに合わせている人もいますが、もともとローファー(loafer)は、「怠け者」という意味があります。ノーネクタイのクールビズ、ジャケットスタイルのときはローファーでも問題ありませんが、スーツに合わせて履く靴ではありません

 ビジネス用の靴の色は「黒」「濃茶」が基本。大事な商談はもちろん、冠婚葬祭をはじめフォーマルなシーンでも履ける「黒」、それに対しややソフトな印象の「濃茶」。同じ茶系でも明るすぎる色はカジュアルな印象が強く出るので、あくまでも濃い色にこだわることが大切です。

 日常で気をつけなくてはいけないのは、同じ靴を2日続けてはかず、1日はいた後は、3~4日は休ませること。履かないときには中に木製シューキーパーを入れておけば、シューキーパーが、靴の中の水分を吸収し、型くずれを防いでくれます

上質の靴は、履くほどに足になじんでくるといいます。こだわって選んだ良い靴と長いお付き合いができれば、コストパフォーマンスの良さも実感できるでしょう。


Check Point

1.ビジネス対応の靴を峻別握
いつもスーツに合わせていた靴は、ビジネス用として大丈夫ですか? ご自身の靴のカジュアル度を今一度確認しましょう。

2.かかとが減ったらリペア
かかと部分が斜めに減っていたりはしませんか? 減ったまま履き続けると靴を傷めてしまいますので早めに修理に出しましょう。

3.履かないときはシューキーパーを
靴の数だけ木製のシューキーパーがあるのが理想的。新しく靴を買うときには、いっしょにシューキーパーも購入しましょう。

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