ビジネススタイルの必需品であるネクタイ。色柄が気に入っている1本、プレゼントされた1本、思い入れのある1本………どれも買ったときの風合いと立体感がいつまでも続くためには、その保管法やお手入れがポイントです。
丸めて収納ならシワにならずに立体感もキープ
ビジネスの必需品であるネクタイは、その日に会う方や目的に合わせて選ぶのが基本。数あるネクタイのなかでも、お気に入りのものは、使用頻度が高いため、傷みやすいともいえます。
ネクタイを長持ちさせるために、大切なのが保管法。帰宅後、スーツを脱いだときにはずして、そのままかけておく。これが一般的とは思っていませんか? でも、これではかけた部分がシワになってしまいます。
おすすめなのは、つるさずにクルクルッと丸めて、大剣(太い先)を上にして収納。引出しに並べておけば、立体感を保ち、シワになる心配もありません。ではここで、簡単に丸め方を説明しておきましょう。
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<ネクタイ保管時の丸め方>
1.ネクタイをほどいて、結び目やねじれを手で軽く伸ばす。
2.全体を二つ折りにし、均等な長さにして、小剣(細い先)をループに通す。
3.二つ折りにした部分からネクタイの先に向かってクルクルと丸める。
4.大剣(太い先)を上にして、引き出しなどで保管する。
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逆に絶対にさけたいのは、丸めずに全体を平らに三つ折りにすること。折り目にはシワがより、重みで立体感が損なわれます。
スペース的な問題で、どうしてもかけて収納しておかなければいけない場合、1本1本のタイが重ならないようにすることが重要です。どちらにしても半日程度は、はずしてから汗などの湿気をなくしてからから保管しましょう。
傷みやすい大剣の先はマメに毛羽立ちカット
ネクタイでとくに傷みが目立つのは、大剣の先。最も毛羽立ちやすい部分なので、毛羽ちはていねいにカットすることが必要です。ほつれた場合も、まずは、ほつれた糸を根元からカット。それぞれカットした後は、その部分を全体となじませるようにやさしくもむようにすると目立たなくなります。
汁物などシミがつきやすい食事をするとき、とくに薄い色のタイをしている場合は、はずすひと手間をおしまないようにしましょう。
万が一、シミがついてしまったら、素早く水でぬらしたハンカチで、シミ部分をこすらず叩くように押さえること。その後、早めにクリーニングに出す必要があります。しかし、クリーニングは少なからず生地にダメージを与えるため、風合いが大切なネクタイにはできるだけ控えたいものです。
上質のネクタイは、使い方次第で10年は使えるといいます。末永くVゾーンの主役でいてもらうためにも、大切に扱いたいですね。
Check Point
1.ネクタイの保管法を確認
できるだけスペースを作って丸めて保管するようにしましょう。スペースの関係上、かけておく場合は、1本1本が重ならないように保管します。
2.持っているタイの大剣をチェック
ネクタイの大剣の先の毛羽立ちやほつれがないかをチェック。マメにお手入れすれば、まだまだ活躍してくれるはずです。
3.はずした後はシワを整えて
毎日、ネクタイをはずした後に、全体のシワを整えることを習慣にしましょう。このひと手間でネクタイの復元力もグンとアップします。