紫外線の悪影響は広く知られるようになりましたが、「日焼け止め」をいつも使っているという男性は、まだまだ少ないようです。肌の老化が気になってくる40代以降は、特に日焼け対策が必要です。日焼け対策はお化粧ではなく、男女問わず必要な対策だという意識をもちましょう。
日焼け止めは現実的で効果的な対策
最近では、紫外線が肌のシミやシワを作る大きな原因であり、肌の老化に影響しているということが広く知られるようになりました。
一般的に女性は一年を通して日焼け対策をしていますが、男性はリゾートやスポーツのときに日焼け止めを塗るのみで、日常的に気を付けているという人は少ないのが現状です。
紫外線が多い季節といえば夏というイメージですが、実際の紫外線量は4月から増え始め、5月から9月までがとくに多くなっています。すでにゴールデンウィークには真夏とほぼ同じ紫外線量ですので、万全な対策が必要になります。
また、1日のうちで紫外線量が多いのは10時から14時の4時間で、1日の約60%の紫外線量を占めています。一般的に男性は女性よりも屋外で活動していることが多く、ビジネスタイムが紫外線の多い時間とほぼ一致します。
女性の場合は、日傘などで効果的に紫外線を遮断できます。一方、男性が実際にできる対策はというと、「日焼け止めを塗ること」が一番現実的と言えそうです。
ところが実際には、日常的に日焼け止めを塗っているという男性はまだまだ少なく、若い世代に比べて年齢が上がるほど、塗ること自体に抵抗感もあるようです。
若々しい印象を保つためにも必要な対策
日焼け止めを塗ることは、顔のシミやシワの予防につながります。ある化粧品会社が行った「見た目の印象」調査によると、シミやシワが多い人は、男性に比べて女性から高年齢に見られてしまうという結果があります。とくに20代の女性からは、シワよりもシミが多い男性が年をとって見えるという結果になっていました。
いつまでも若々しく見られたい、というのは多くの人の願いでしょう。そのためには、日焼け止めでしっかり紫外線対策をすることが基本であり、一番重要なことなのです。
現在では、塗って違和感のない感触のものや顔が白くならないタイプなど、男性用の日焼け止めもお手頃な価格で数多く発売されています。
日焼け止めには<SPF50> <PA+++>という表示があります。<SPF>は日焼けの主な原因となるUVB(中波長紫外線)に対する効果を示し、<PA>はUVA(長波長紫外線)に対する効果を示します。
日常生活では<SPF20/PA++>くらいを目安に選びます。屋外での仕事が多い方やスポーツをするときは<SPF40 以上/PA+++>を使います。汗が多いとき、水に入るときには、水や汗に強いウォータープルーフタイプがおすすめです。
朝1回塗って終わりでなく、2〜3時間おきに塗り直すのが理想です。期待通りの効果を得るためにも、ひと手間をおしまないようにしましょう。
Check Point
1.紫外線量の変化を知る
紫外線は春からすでに増えていて、10時~14時がピークとなります。紫外線量の多い時期・時間とご自身の行動を改めて確認してみましょう。
2.自分に合った日焼け止めを選ぶ
ドラッグストアなどではテスターがあるので、感触、べたつき、色などを確認して、お好みのものを選んで使いましょう。
3.塗り直しのひと手間を
日焼け止めは1回塗っただけでは効果は持続しません。トイレに行ったとき、外出前など、塗り直すひと手間をかけましょう。