立っているとき、座っているとき、マイクを持つとき、両手に何もないとき、手はどうするのが一番いいのか。ビジネス系講師やマナー系など指導する人によっても違いますが、大切なのは基本を知り、自分の立場で違和感がない状態にすることです。
手はどうするのが正解? 男性の場合
人前に立つときや話しをするとき、手をどうしておくのが正しいのかーー?
指導する人によって「良い」としていることが違うため、何が正しいのか戸惑うという人も多いようです。
ビジネスシーンで実践してみると、間違ってはいないけれど違和感がある、手の位置や動きが不自然だ、ということもあります。
とはいえ、基本を知っていることは、どんなときも自信につながります。ここでは、より自然に見える基本姿勢について確認してみます。
人前に立つとき、男性の場合は両手を自然に横に下ろしておくのが基本です。
そのとき、指先は自然に下ろしたままでも、少し丸めたかたちにしても大丈夫。指先をピンと伸ばしていたりギュッと握っていたりする状態は、緊張しているように見えるので注意します。
人前に出て座るときは、軽く握って太ももの上におきます。手のひらを開いたままでは、緊張感に欠けるように見えます。逆にリラックス感を出したいときにはこちらがよいかもしれません。
机があるときは、机の上で両手を組んでおくのと、より自然に見えます。
ビジネスシーンで不自然にならないよう判断
女性の場合、教わった基本を過度に意識してしまい、実際のビジネスシーンで不自然に見えてしまうことがよくあります。
接客業やマナー関連の仕事と一般のビジネスシーンは、切り離して考えるのとよさそうです。
人前に立つとき、両手はおへその上で軽く重ねておくのが自然です。下げていいのはおへそのあたりまでで、それより下に重ねた手はもっていかないようにします。
このとき左右の肘を立てて脇の下の空間を意識する人もいますが、前の両手の位置がきちんとしていれば、肘は自然に下ろしても大丈夫です。
座ったときは机のあるなしに関わらず、両手は重ねて、太ももの上か机の上に置いておくのが自然。マイクを持って話しをするときは、空いている片手は話に合わせて動かします。
このときのポイントは、ウエストよりも上で動かすことです。手のひらを開いたり閉じたり、自分の話に合わせて動かします。
マイクを持たず、両手が空いているときはどうすればよいかーー?
話を始めるときは、立っている基本姿勢からスタート。そして話に合わせて、ウエストより上の位置で両手を使って動かします。このとき、大きすぎるパフォーマンスは必要ありませんが、片手ばかり動かしても不自然になります。
手を動かすときには両手で、位置はウエストより上を意識すれば、動きがあって話も伝わりやすくなりますね
Check Point
1.普段の手の位置はどうしているか?
人前にいるとき、立っているとき、手の位置はどうなっていますか。自分が無意識にやっている動きや、いつものポジションをチェックしてみます。
2.動画や画像で不自然なポーズはないか?
自分でも他人でも、これまで見た動画や画像で不自然に感じたポーズや動きはありませんか。違和感があるものはやらないよう気を付けます。
3.自分での定位置はどこか?
ひと通りの基本を知ったうえで、自分自身がしっくりくる基本姿勢や定位置を探します。基本から大きく離れる場合は、他の人にチェックしてもらうと安心です。