季節を問わず、服装のカジュアル化が進んでいましたが、さらにオンラインで加速している様子です。カジュアル化したビジネスシーンで大事なのは、TPOはもちろんですが、もう一つ大事なポイントがあります。
相手よりカジュアルにならない服装が基本
服装を考えるとき、よく「TPOに合わせる」といいます。TPOとは、「時間(Time)、場所(Place)、場合(Occasion、Opportunityとも)」という意味です。
ビジネスシーンの服装については、「TPO+W」で考えることが大事です。この「W」は「Who」のことで、TPOに加えて、「誰と会うのか」という意味です。
人とのコミュニケーションを考える上で、相手に合わせることはとても大切なことです。
ビジネスシーンでの服装は第一印象を大きく左右するため、初対面のときには十分な配慮が必要になります。
相手に合わせる服装、と考えた場合、何に気を付けるべきでしょうか。
それは、ひと言でいうと「相手よりカジュアルにならないこと」です。スーツ着用であっても、スーツの色やシャツの選び方次第でカジュアル度に差が出ます。
一番フォーマル度が高いのは、紺色かチャコールグレイ(黒に近いグレイ)のスーツに、シャツは白か薄いブルーで、ネクタイを着用する服装です。
靴を履く場合は、革靴は黒の紐靴が基本ということも覚えておきましょう。
何度も会う相手とは服装でも距離を縮める
一番フォーマル度の高い基本に対し、それ以外はカジュアル度が高まります。例えば、薄いグレーのスーツ、黄色やピンクなどのカラーシャツ、ボタンダウンなどが挙げられます。
業種や社風にもよりますが、スーツやジャケット着用を必須としていない企業もあり、仕事のときは作業着という場合もあります。
このような相手先で初対面のときは、お客様よりカジュアルではいけない基本に沿って、スーツ着用で問題ありません。
しかし、このときのスーツとシャツは、一番フォーマル度が高いレベルである必要はありません。
お客様はジャケットも着用していませんので、シャツでカジュアル度を高める、もしくはスーツではなく、ジャケットとパンツでも良いかもしれません。ジャケット着用だけは必須としてください。
その後、何度か会うのであれば、「相手に合わせる」ことを意識してカジュアル度を高めるのは問題ありません。
ポロシャツやセーターなど、着て行って大丈夫か不安に思うときは、まずは相手先の会社で着ている人がいるかどうか考えてみましょう。着用している人がいれば、NGではありません。
オンラインミーティングに切り替わった場合も、相手に合わせることが基本です。お客様よりカジュアルにならないことが大事ですので、常にそれを意識するようにしましょう。
Check Point
1.自分の普段のカジュアル度は?
普段の自分の服装は、どのくらいのカジュアル度でしょうか。相手に合わせた服装ができているかを確認してみましょう。
2.相手に合わせる配慮ができているか
ビジネスシーンの服装全般は、きちんと見えることが大切ですが、これに加えて、相手に合わせるという配慮や意識があるかを自分で確認してみます。
3.オンラインでの取引先、社外の人をチェック
オンラインが取り入れられ、服装のカジュアル化が進んでいますが、取引先ではどうか、自分のお客様がどのレベルかをチェックしてみます。