現代ではオンライン会議で顔を合わせることのほうが多いかもしれません。リアルな自分の表情は、鏡でしか見れませんでしたが、今はオンライン上で自分の顔を見る機会が多くなりました。意図していない印象や気持ちが相手に伝わっている場合もあります。
相手からどう見えているか? 客観的な目でみた自分の表情
誰でも時と場合によって、表情の良し悪しはあるものです。
人前に出る立場の方であれば、パブリックな場では良い表情を心がけているつもりでも、受け手には違った捉えられ方をされることもあります。
ご本人が普通の顔、と思っていても、それが不機嫌に見られる方には、口元や目元を意識的に気づかうアドバイスをします。
その対極では、普通にしていても笑って見える、と言われる人もいます。
謝罪会見でもトップがにやけていた、犯罪の被害者遺族の方の表情がニヤニヤしているように見えたなど、今の時代、こんな感想がネットですぐ広がることもあります。
重要なのは、まずはご本人が、自分の顔や表情がどう見えるかを知ること。
それが意図していない見え方をしているのならば、その対応を考える必要があります。
自覚がないことで生まれるリスクの大きさ
学生時代、先生に「真剣に聞け!」「笑うな!」と怒られたことがある、という人は、自分では意図していない見え方の傾向があるのかもしれません。
身近な例で考えると、注意をしても怒ってもニヤけている、反省していないように見える部下も、このタイプの人がいるかもしれません。
人は成長するにつれて、他人から注意をされる機会が少なくなります。
とくにに外見や見た目、顔の作りについては、正面切って他者から言われることも常識的に考えてあまりないでしょう。
そして年齢やポジションが上がるほど、さらにその機会はなくなっていきます。
さらには年齢と共に顔の筋肉や作りも微妙に変化し、「自分はチェックしてきたから大丈夫」と思っていても、数年たって改めて見直してみると、自分では微笑んでるつもりでも無表情に見える、愛想がないように見えていることもあるでしょう。
ご自身の表情、または表情のクセはあるか、どのような傾向があるか、それを把握しておくことが大事です。
この気付きがあれば対応策はありますが、自覚がないことでの不利益が生まれることのリスクは想像以上に大きいことを覚えておきましょう。
Check Point
1.自分の素の表情を確認する
ご自身の表情について、一度、鏡の前でじっくりと確認してみましょう。左右のバランスや年齢による変化など、現在の自分の顔を把握することが重要です。また、オンライン会議での画面越しの表情をチェックしておくのも大切です。
2.表情の変化による動きやクセ
笑ったとき、考えているときなど、自分の表情変化を観察してみましょう。笑ったとき、口もとが片方だけ上がるなど非対称な動きはありませんか?
3.他者について第三者的に見てみる
自分の傾向がわかったら、周りの人についてもチェックしてみます。いつも不機嫌に見える人、怒っているように見える人は何が原因なのでしょうか? 他の人のことの場合は、いろいろと気付くことがあるはずです。