ビジネスシーンの足もとへの気づかいとして、忘れていけないのが靴下です。脇役ですが、足もとから少し見える靴下でも、印象は変わるものです。季節を問わず服装のカジュアル化が進むなかで、「ここだけは!」というポイントを押さえておきましょう。
基本は靴かズボンに合わせて色を選ぶ
靴下は服装の主役ではありませんが、大きく印象を左右するアイテムです。
スーツ着用時の靴下選びの基本は、ズボンの色に合わせるか、靴の色に合わせるかのどちらかとなります。
ダークカラーならばいい、という感覚ではなく、ズボンか靴とつながるような色合いにすることが大切です。ちらっと見える靴下が一番目立つ、という事態は避けたいところです。
素材は、履き心地と季節に合った快適さが得られるものであれば、お好みで構いません。問題なのは、長さです。
座ったときに、ズボンの裾と靴下の間から素肌が見えることはないでしょうか。この機会に、自分で再確認してみてください。
男性の足もとの身だしなみでは、「素肌を見せない」というのが最も重要で気をつかうべきことです。
電車に乗って座ったり、応接室でソファーに腰掛けたりしたときなど、リラックスして足を組んだときに、靴下とズボンの隙間から素肌が見える人は少なくありません。
素肌が見えてしまうことに対する予防策としては、長めの靴下を履くことに尽きます。
足もとの素肌は見せない、を徹底すること
海外と日本でビジネススタイルの感覚が違う部分もありますが、欧米では靴下は長さにこだわり、男性でもハイソックスタイプを履いている人が多くいます。その理由は、「素肌を見せない」というマナーを徹底させているためです。
その一方で、靴下を履かずに素足で革靴を履く、という人もいます。「おしゃれ感覚」が自分の仕事、業界でどこまで許されるのかを、考えて判断することが必要です。
クールビズが定着したこともあり、ビジネスシーンでのカジュアル化は年々進んでいます。
ジャケットとパンツスタイルの若い男性でよく見かけるのが、くるぶし下の靴下を履いている人です。これは、靴下が短い分、座ったときは確実に素肌が見えます。
流行やこだわりのある人が積極的に履いている傾向もありますが、ビジネスシーンの基本で考えればNGになります。
女性の場合は、秋冬になるとタイツを履く機会が多くなります。最近はカラフルなものや大胆な柄ものもありますが、自分のオフィスではどこまでが違和感がないか、という判断基準を常にもったアイテム選びをすることが大切です。
Check Point
1.普段の靴下の長さをチェック
いつものスーツに靴下を履いて、座ったり、足を組んだりしてみます。スネの素肌が見えてしまうものはないでしょうか。
2.季節に合わせた快適なものを
靴下の生地自体の厚さや素材など、自分が履いて快適なものを季節に合わせて選びましょう。衣替えの時期には靴下も一緒に入れ替えます。
3.チェックと的確なアドバイス
ビジネスでのドレスコートと、おしゃれの違いを理解しておきましょう。服装に違和感のある人に、社内や業界の感覚で助言するときに役立ちます。