「わかってはいるけれど、実際にはできない」とよく言います。
オンライン上のコミュニケーションも同じで、対面とは違っていることを理解して、意識はしているけれど、なかなか大きくは変化まではつなげられないという声が聞こえてきます。
わかっているのにできない理由はーー、「〇〇〇していないから」のようです。
対面と同じでは相手には伝わらない
コロナ禍で一気に加速したオンラインでのやりとりですが、対面に対して違った特徴があります。
それを意識した画面上のやりとりをすることが必要になりますが、その違いがわかっていますか?
まず、第一に知っておきたい特徴は、「リアルで良いことが“普通”、リアルで普通のことが“悪く”見える」ということです。つまり、普段通りの表情では、「無表情」に見える、普段通りの話し方では、「不愛想」に聞こえる、ということになります。
いつもより口角を上げて、にこやかに話しましょう、口を大きく動かしてはっきりと話しましょう、明るい笑顔を心がけましょう、とは言ってもその通りにできる人は稀です。
言われると、意識はするものの、実際の画面では大きな変化として表れていないのが一般的です。わかっていることとできることは、やっぱり違うのです。
自分と相手からの見え方の大きなギャップ
先日のオンラインでのレクチャーのときのこと。
特徴を一通り説明した後に、参加者の方々に聞いてみたところ、自分が無表情や不機嫌そうに見えるという自覚がある人は、ほぼいませんでした。
ですが、実際に画面のこちらから見ると、無表情や不機嫌に見えない人のほうが少ないくらい。そこには大きなギャップがありました。
まったく気付かなかったことに気付きを与えて、変化させるのは重要なこと。
ですが、性格やキャラクターによってできないことも、ムリがあることがあるのも確かです。
今の時代、自分のスマホの動画で自分自身を1分程度でいいので録画して見てみると、画面越しのリアルな姿も確認できます。
まずは自分でどう思うか?それをチェックしてみましょう。
そして、表情なのか、話し方なのか、変えたほうが良くなることを自分自身であげてみます。
いくらレクチャーで伝えても、自分自身で納得ができないと変化につなげることはできません。
とにかく「腹落ちしたことを確実に直す」、それが重要です。
「腹落ち」してからでないと、何も始まらない、といえそうです。
Check Point
1.オンライン上での自分の表情を確認
PCカメラで自分をチェックしてみましょう。カメラの高さや位置の問題もありますが、表情や動きに違和感はありませんか?
2.スマホで30秒間、動画を収録
自分は話しているところを30秒程度でいいのでスマホで録画してみましょう。改めて見てみると、良い意味でも悪い意味でも気付かなかったことが見えてきます。
3.他の人の気になることをチェック
オンラインでの会議に参加していると、相手の外見や映り方、話し方や動きなど、いろいろな気になる点があるものです。どんな点が気になるかチャックしてみます。