社名入りというと、年始回りのタオルや100円のボールペンが思い浮かびますが、最近では、センスある自社オリジナルのアイテムを作る企業も多いようです。社員から「欲しい!」と言われるアイテムが生み出すポジティブな効果はいろいろとありそうです。
社名入りを好んで使うなんて……という思い込み
クライアントへのコンサルティング終了後のこと。ご担当の女性から、個別包装のクッキーをいただきました。
1つに1文字入っていて、並べると社名になるという可愛らしいものでした。
社員のみなさんにも大好評で、このお菓子ばかりでなく、数カ月前に作った社名入りのオリジナルステッカーも、PCに貼るのが大人気で品薄状態。
「もっと欲しい!」という声に応えて、追加制作を予定しているということでした。
個性や多様性が叫ばれる時代、とくに若い人は、会社への所属意識が薄いのでは? つまり、社名入りのものを好んで使うなんてことはないだろうと思っていたので、とても意外な気がしました。
「社名入りなんて敬遠されるはず」というのは、思い込みだったようです。
大前提は「欲しい!」と思わせるレベル
そして、ここで改めて気付いたことが一つあります。
これら自社オリジナルアイテムやノベルティは、使い方次第ではありますが、社内の有効なコミュニケーションツールとなっているということです。
確かに、取材でも、決算説明会で、いつでもどこでも自社ロゴの入ったデザインTシャツを着ているベンチャー企業の社長が多い傾向がありました。
また、ある企業では、自社オリジナルのポロシャツを作り、社員みんなで着用したといいます。
自社名、ロゴの入ったオリジナルアイテムがいつも身近にある……目にする機会が多ければ多いほど、親近感が生まれて、愛着が出てくる。
愛社精神なのか、モチベーションなのかは人それぞれですが、何かしらの良い効果は期待できそうです。
まず、デザインとクオリティが社員を満足させるレベルであることが大前提です。
コロナ禍でも、お客様に直接お会いするような大切な機会に備えて、ロゴ入りのマスクなど話題にできそうなオリジナルを作るのもいいかもしれませんね。
Check Point
1.現在あるオリジナルアイテムは?
すでに作成されている社名やロゴの入ったオリジナルアイテムは何かありますか?
実際にあれば、社内の評判やご自身の部下からの評判はどうでしょうか?
2.どんなアイテムをあるかをリサーチ
現在は、オリジナルアイテムをオーダーできるサイトや業者も多くあります。
まずは何が作れるのか、他社例を参考にリサーチしてみましょう。
3.新たに作るアイテムを何にするか?
実際に社内にも配る予定があるならば、社内の声を活かしたアイテムにすることも大切です。ご自身の部下の方々にアイデアを聞いてみましょう。企画段階からの裏話など話題になることも多そうです。