withコロナ時代の新しい生活様式において、ビジネスシーンでの握手をはじめ、ボディタッチは、ほぼNGとなってしまいました。そして、握手代わりに出てきたのが“グータッチ”ですが、皆さまはもう使っていますか?
一時期、東京都の小池百合子知事は、政治家との会談、選挙戦でもグータッチをしているところが新聞記事で使われていました。その“グータッチ”の効果は思う以上に大きいようです。
立場の高い男性と女性がオフィシャルな場で“グータッチ”
ビジネスの場でよく交わされてきた握手。特に国際的な場面においては、積極的に握手の手を伸ばすことがありましたが、今では様変わりし、その代わりに“グータッチ”の推奨がされています。
この“グータッチ”とは、握手代わりに拳を握った手と手をお互いにつき合わせることですが、若い男性が親しい友人と会ったときなど、「元気かい!」と気軽な挨拶代わりにしているのが、この“グータッチ”です。
男同士でやっている姿は何度も見たことがありますが、立場の高い男性と女性の“グータッチ”は、初めて見たときは、違和感もありました。
実際のビジネスシーンで浸透しているかというと、現時点ではまだまだ一般的とはいえないのではないかと感じます。
“グータッチ”にすれば驚くほどの大きな違い
オフィシャルな場で交わされる“グータッチ”、それが新聞やネットに掲載されるということは、“グータッチ”を広げたい意向があるということなのでしょう。
接触面積が小さい分、リスクが低いのは想像できます。
2014年、英・アベリストウィス大学のSara Mela氏ら、「握手の代わりに“グータッチ”をすることによる細菌やウィルスの拡大を防ぐ可能性について」行った調査の結果を米医学誌に発表しました。
その結果は、握手に比べて、ハイタッチでは半分以下、グータッチでは細菌が9割以上少なくなったということです。(医学新聞『Medical Tribune』Web版より)
マスクをして表情が見えにくい相手とのコミュニケーションとして、少しでも親しみを込め、距離を縮めたいときき、“グータッチ”をすることは、決してマナー違反ではない、といえます。
Check Point
1.オンラインでは完結しないとき
コロナ禍の前に比べると、実際に人と会う機会は減りました。とはいえ、ゼロではないので対面コミュニケーションへの配慮は必須です。
2.マスクをしているから気を付けることは?
マスクをすると口元の表情も見えず、声もこもりがちです。この状況下でも自分なりに配慮することを決めておきましょう。
3.“グータッチ”のひと声をかける
距離を近づけるための手段と考えると“グータッチ”も抵抗感が少ないでしょう。「握手での代わりに~」というひと声をかければ、より受け入れてもらえそうです。